日本語 SC-730: 認定資格の発行中止について、何が起きて今どうすべきか
MicrosoftによるSC-730発行中止についての独立系更新情報。何が起きたか、ベータ合格者への影響、そして検討する価値のある他のセキュリティ資格について。
これは独立系メディアによる更新情報であり、Microsoft公式ページではありません。詳細は変更される可能性があります。時期に関わる情報はMicrosoft自身の発表を確認してください。
何が起きたか
Microsoftは2026年3月、非技術系のビジネスユーザー(IT担当者やセキュリティ担当者ではない層)向けに、試験SC-730「Cybersecurity Business Professional」を発表しました。試験は2026年4月にベータ版へ移行し、正式リリースは当初2026年7月を予定していました。
2026年6月26日、Microsoftは自社の発表記事を更新しました。ベータ版のフィードバックを検証した結果、この認定資格を正式リリースには進めないこと、そして「このビジネスユーザー層をより良く支援する別の方法を検討している」ことを明らかにしましたが、具体的な代替策はまだ示されていません。
すでにベータ試験を受けた場合
Microsoftはベータ版の採点作業を継続中で、2026年7月17日ごろの完了を見込んでいます。SC-730のベータ試験を受験し合格していれば、Microsoft Certified: Cybersecurity Business Professionalの認定資格は問題なく発行されます。成績証明書上で2年間有効な状態が続きます。すでに合格した人の認定資格には影響がありません。中止されたのは、この試験が正式リリースへ進む道筋です。
代替となる試験はあるか
執筆時点では、公式な代替策はまだありません。Microsoftの中で現在も生きている最も近い選択肢はSC-900ですが、扱いには注意が必要です。SC-900はIT寄りの層を対象とし、Microsoft製品の実際の設定操作を問う内容で、SC-730が意図的に避けていた領域を含んでいます。対象者も試験内容も異なります。
本気でセキュリティの資格を目指すなら、Microsoft以外にも目を向ける
SC-730の発行中止は、このサイトがセキュリティ資格全般について常々言っていることを改めて伝えるいい機会です。セキュリティ分野は、一社に絞らず幅を持たせる価値がある数少ない領域です。攻撃者はベンダーの境界線を尊重してくれないからです。主力+幅広さの組み合わせとして、現実的なのは次のようなラインナップです。
- SC-900(Microsoft Security, Compliance, and Identity Fundamentals):Microsoftを主力エコシステムにする場合。
- AWS Certified Security – Specialty:AWSのインフラに少しでも関わる場合(日本語版記事は未対応のため英語版へのリンクです)。
- Google Cloud Professional Cloud Security Engineer:Google Cloudがスタックに含まれる場合。
- CompTIA Security+:どのクラウドを使っていても通用するベンダー中立の基礎資格。
- (ISC)² SSCP:実務経験1年以上がある人向けの、ベンダー中立で実践寄りの資格。
主力を1つ決め、そこに他ベンダーの資格を1つか2つ足して幅を持たせる。プロフェッショナルレベルの資格を3つ揃える必要はなく、「全部取る」必要もありません。このサイトで一貫して言っている考え方と同じです。
SC-730を受験するつもりだった場合
新しい受験枠が開くことは期待しないでください。Microsoftはこの試験を正式リリースへ進めません。もし本当の目的が一般的なセキュリティ意識を身につけることだったなら、これまでの学習時間は無駄にはなりません。ただ、この特定の認定資格という形では実を結ばないというだけです。
Microsoftが正式な後継策を発表した場合は、このページを更新します。
出典:MicrosoftのTech Community発表記事、2026年6月26日最終更新。